
21.10.13(晴れ)
いよいよ!秋の展示会も近づきました。今日は今年最後の展示会を開催する「土佐風蘭保存会ニュース」を会員に発送しました。
本日は2名の熱心な富貴蘭愛好家が来室していただけましたが、1名は、昨日も「建国殿の縞」を持参、今日は「高千穂の縞」を持参して、情報交換をしましたし、もう1名は、徳島から来室、この方とはこの展示会の展示方法について打ち合わせや「高千穂の縞」についての色々な解説について、情報交換をしました。
徳島の来室者の情報をまとめると次のとおりです。
『風蘭「高千穂の縞」
高千穂とは九州日向の国の山で、日本神話の『天孫降臨』(てんそんこうりん)、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫(天津彦火(あまつひこほの)ににぎの尊(みこと))が大和の国の統括者として高天原(たかまがはら)から高千穂の峰にくだったという日本の古代の神話に出てくる高千穂地方の山である。
また、『坂本龍馬も寺田屋事件の後に薩摩の西郷さんのさそいで妻お竜と新婚旅行で霧島の温泉に行き、高千穂の山を登って日本の新婚旅行の第一号に成ったとさ』
その高千穂地方、現在の宮崎県霧島あたりの産で高千穂の縞と呼ばれていた。
高千穂の縞は高千穂と言い切りにくく、特に若木はわからない。蘭商が売ってももめるので、あまり扱わないという品物です。偽物の多い分別しにくい品種です。
仙人の言うことを良くお聞き下さい。
神奈川の仙人いわく
宮崎県高千穂地方に大型の立姫葉の木姿でルビー根を出す縞の風蘭があり、これを「元高千穂」として当今見当ず。
この高千穂の縞は、縞が発展して進化し白縞、白黄縞、黄縞の三系統に分かれて分類され、次のように登録された。
白黄縞系『龍泉錦』 平成十四年登録
黄縞系 『天領』 平成十七年登録
白縞系 『月輪』(覆輪) 平成二十一年登録
改銘 ↑
(日輪)
いずれも「宝錦」と類似し混同し、特に黄縞系天領と分別しにくいの~。
南国の仙人いわく
高千穂地方に有る縞品種を集め整理統合し白縞を龍泉錦、黄縞を天領とした。
高千穂系3系統ともに今は泥根で有る(ルビー根がほしいなぁ~)
阿波の仙人いわく
宝錦はオサがつまり姫葉の感じが普通姫葉、高千穂系は立姫葉で立ちは高く立ち上がり、中間ぐらいでゆるりと姫葉に成るのが木姿の特徴ではないかの~、高千穂系は立姫葉でオサがゆるい感じがする。
天領は青軸ではないが軸のよごれが少ない。
龍泉錦の軸よごれは宝錦とほとんど変わりはない。宝錦にくらべて龍泉錦の軸はすこし色が赤い又、天領よりよごれは多い。
宝錦は秋口黄色の斑が白さを増す若木の時は特に分別がしにくい。』
本日は「土佐風蘭保存会ニュース」を掲載します。
皆さん!ぜひ展示会にお越し下さいませ。お待ちしています。
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